作文練習

何か書くと楽しい、かもしれない。

2021-01-01から1年間の記事一覧

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(2)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章の抜粋と読書メモの続きです。 P138、1行~P139、16行 しかし、一般的知識のうち証明不可能なものだけが自明なわけではない。論理的原理をいくつか認めれば、残りの論理的原理はそこから演繹できる。しかし、演繹される命…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(1)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章に入ります。抜粋と読書メモの続きです。英文(参考2)を参照して多少文章を変えている部分もあります。 P137、1行~10行 私たちが信じることはどれも証明可能で蓋然性が高く、根拠を示せないことは不合理だと思う人は多い…

良くないと思うことはやってはいけない

良くないと思っていることはやってはいけないなんて、当たり前の話で恐縮です。 例えば喫煙。健康を気にして止めた方が良いと思っているけど止められない人がいたとします。その人は、もし健康のためにジョギングでも始めようかなと思ったとしても、タバコ止…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)10章 メモ(7)、10章完了

ラッセルの哲学入門(参考1)10章の抜粋と読書メモの続きです。10章はこれで完了です。 P134、13行~P、1行1、 直接的知識 (=面識) (1)個物・・・センスデータ 自分自身 (2)普遍・・・感覚可能な性質 空間と時間の関係 類似 抽象的な論理的普…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)10章 メモ(6)

ラッセルの哲学入門(参考1)10章の抜粋と読書メモの続きです。抽象的なことしか書いてありませんが、すべて今まで実例を挙げて説明されていたことでした。3章を読んでみて、こんなこと書いてあったっけ?みたいな新鮮な感じでした。 P134、13行~P135、6…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)10章 メモ(5)

ラッセルの哲学入門(参考1)10章の抜粋と読書メモの続きです。 P133、5行~P134、12行 アプリオリな一般命題には対照的な二つの点がある。 一つは「たくさんの個別事例から帰納によってアプリオリな一般命題に到達し、後で普遍間の結びつきが知覚される」…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)10章 メモ(4)

ラッセルの哲学入門(参考1)10章の抜粋と読書メモの続きです。 P131、1行~16行 「2+2=4」は普遍のみを扱っている。よって、普遍間の関係を知覚できる人なら理解できる。 「普遍間の関係を知覚する能力、算術や論理学のような一般的でアプリオリな命…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)10章 メモ(3)

ラッセルの哲学入門(参考1)10章の抜粋と読書メモの続きです。昨日の記事10章メモ(2)の解釈が間違っていたらしいことが分かりました。ちっくしょーーー。 P129、14行~16行 命題が扱っているものは「どのような対象を面識していなければならないか」…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)10章 メモ(2)

ラッセルの哲学入門(参考1)10章の抜粋と読書メモの続きです。ちょっと急ぎます。 P127、11行~P128、1行 (位置関係と同様に)時間の前後関係も意識する。一連のチャイムが鳴り終わる時、先に鳴った音は後に鳴った音よりも先に知覚できる。時間関係も位…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)10章 メモ(1)

ラッセルの哲学入門(参考1)10章に入ります。抜粋と読書メモの続きです。英文(参考2)を参照して多少文章を変えている部分もありますのでご了承ください。それから、昨日の9章(10)の読書メモの文章があまりにひどかったので少し修正しました。 P12…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)9章 メモ(10)、9章完了

ラッセルの哲学入門(参考1)9章の抜粋と読書メモの続きです。今回で9章は終わりです。 P123、10行~P124、1行 考えるという心のはたらきは人によって異なり、また同じ人であっても時点によって異なる。 思考と対象を区別した場合、もしも白さを思考とする…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)9章 メモ(9)

ラッセルの哲学入門(参考1)9章の抜粋と読書メモの続きです。このへんは英文(参考2)も参考にしています。勿論翻訳者の高村先生の翻訳の方が多くの意味を網羅していて正確な日本語だと思いますが、哲学初心者の私にとっては難易度が高く、英文を見てちく…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)9章 メモ(8)

ラッセルの哲学入門(参考1)9章の抜粋と読書メモの続きです。どんどん自信がなくなりつつあります。 P121、14行~P122、5行 「エディンバラはロンドンの北にあるという事実は心的なものを前提とされていない。そして、「の北に」という関係は普遍である。…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)9章 メモ(7)

ラッセルの哲学入門(参考1)9章の抜粋と読書メモの続きです。ここでもカント批判がなされます。カントも読まなくちゃ! P120、16行~P121、4行 普遍(という実体)がなければならないことが分かったので、次は普遍が心的なものではないことを証明していこ…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)9章 メモ(6)

ラッセルの哲学入門(参考1)9章の抜粋と読書メモの続きです。ぼちぼち本章の核心に入って行きます。 P119、8行~12行 たとえばすべての三角形について何かの証明をする時には、三角形を一つ描き、それが他の三角形と共有しない特徴をまったく使わないよう…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)9章 メモ(5)

ラッセルの哲学入門(参考1)9章の抜粋と読書メモの続きです。 P118、12行~P119、7行 形容詞や一般名詞として記述される普遍の存在の証明は不可能だが、動詞や前置詞で記述される関係についての普遍は証明できる。 バークリーやヒュームは「抽象観念」の存…

ネットでさえ共感を分かち合えない時に何を疑うか

私はどこかの誰かと共感を分かち合いたいという目的でネット検索をすることがある。しかしそれがまったくヒットしない時、探し方が悪いのか、はたまた私の感性がずれているのか、どちらかを疑ってしまう。具体的な例を示そう。 一つ目。数学者、岡潔(おかき…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)9章 メモ(4)

ラッセルの哲学入門(参考1)9章の抜粋と読書メモの続きです。 P117、8行~P118、11行 哲学者の多くは名詞や形容詞に普遍を認めはしたものの、動詞や前置詞の普遍は見逃しがちだった。これは、スピノザ以来大半の形而上学に良くない影響を与えた。 形容詞…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)9章 メモ(3)

ラッセルの哲学入門(参考1)9章の抜粋と読書メモです。英文(参考2)も参考にしています。遅々として進みませんね。 P116、7行~11行 少なくとも一つは普遍を表示する語を含まねば文は作れない。例えば「私はこれが好きだ」という文では「好きだ」が普遍を…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)9章 メモ(2)

ラッセルの哲学入門(参考1)9章の抜粋と読書メモです。英文(参考2)も参考にしています。要約のつもりでしたが原文よりややこしくなってしまった所もあります。 P115、11行~イデアには後にいろいろな意味が付加されたので、本章では「イデア(idea)」を「…

先生達の授業を想像してみる

哲学の先生達の授業を想像してみる。 いつも苦虫を噛み潰したような顔のキェルケゴール先生の皮肉はいつも面白い。変人ショウペンハウエル先生は休講ばかりなので聴講できるのはレア。ニーチェ先生は身振り手振りも激しく汗だくでサービス精神満点。いつも正…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)9章 メモ(1)

ラッセルの哲学入門(参考1)9章の要約とメモを始めます。()内の単語は英文(参考2)から拾いました。 <要約> P113、1~4行前章では、関係の存在の仕方は、物的対象や心やセンスデータの存在の仕方と異なるとした。本章では、関係の本性とは何か、関係…

人と自分を比べること

南直哉氏が言っておられたが、お金と名誉を手にした人が次に欲しいのは由緒正しき血筋であり、その次に欲しいのはその人の物語だそうだ。人間の欲はきりがない。 その欲はすべて、自分と他人を比べ自分が自分である根拠を欲するところから来ている。折角だっ…

怒りとギュゲスの指輪

プラトンの著書「国家」にギュゲスの指輪という寓話が出てくる(参考)。自分の姿を自在に消すことができる指輪があって、それを使うと誰にも知られずに悪事をはたらくことができるという話だ。こんなものを手にしたら私の本性が現れてしまう。想像するだけ…

怒りと悟性と私の本性

みんなマナーを守るべきだと思う時、「べき」とは私の頭の中にある正しさだ。多数の意見から組み立てた私の思考だ。アンガーマネジメントでも言われていることだが、私が怒りを感じるのは、そんなふうに私が他人に求めた「べき」が遮られた瞬間である。 恐ろ…

竹原ピストルさんのファンです

一度だけ、竹原ピストルさんのライブに行ったことがある。野狐禅を解散されてしばらく経っていたが、まだ紅白に出られる前だった。小さなライブハウスが開門し、入ってすぐの場所にご本人がフードをかぶって座っておられた。一目でわかったが、思ったより厳…

<あいだ>を開く レンマの地平 (読書感想文)

本書は有名な「AはAではない。それゆえにAはAである。」という般若の思想から展開された、「Aでもなく且つ非Aでもない」と「Aであり且つ非Aである」というレンマと呼ばれる論理を軸に話が進んでいく。理解が難しい。著者は二項対立の限界を示すと同時に、二…

言葉格差

コロナ禍という背景もあるけが、最近つくづく伝えるための言葉が大事になってきたと思う。直接会えない人が増えてきて、電話やメールやリモートとかチャットの頻度が増し、もし直接会えたとしてもマスクで口元を見ることが出来ない。 この様に対面で得られる…

時間を奪われると何かと大変になる話

無理難題を言われるといつも困ってしまう。だが、大抵の無理難題は、時間さえあれば何とかなりそうな事が多い。だから断り難い。断り難いから困るのである。 企業の品質不正に関する第三者委員会の報告書や研究本を読んでいると、不正な書き換えを行う動機と…

不合理な取引

人は不合理であると分かっていながら取引を持ち出すことがある。 一昔前であれば、生徒の喫煙を罰するなら教師も禁煙しろという類の話である。今だったら、学校への携帯電話の持ち込みを禁止するなら教師も携帯電話を持ってくるな、という形に変わっているか…