作文練習

何か書くと楽しい、かもしれない。

2021-01-01から1年間の記事一覧

哲学入門(バートランド・ラッセル著)13章 メモ(1)

ラッセルの哲学入門(参考1)13章「知識、誤謬、蓋然的な見解」の、抜粋と読書メモです。 P160、1行~P162、1行 本章ではどうすれば真偽を知ることができるかという問題について考察する。 「この信念は誤謬ではない」ということを調べるとき、そもそも私た…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(18) 12章完了

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。今回で12章は完了です。 P158、4行~P159、16行 信念に関連した複合物に信念が対応するとき、信念は真である。そうでないときは偽である。これが真偽の定義となる。 (繰り返し…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(17)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P157、2行~P158、3行 信念が「信じる」という関係でつながれた複合体の対象の一つは関係(例えば「愛している」)でなければならない。「オセロは、デズデモナがキャシオを愛し…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(16)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P156、9行~P157、1行 関係は主体と対象を一つの複合的な全体に縫い合わせる。各項は複合的なこともあり単純なこともあるが、全体は必ず複合的である。複数の項からなる一つの複…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(15)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P155、8行~P156、8行 以上で真と偽の区別をどう判断するかが分かった。 定義すると、(1) 判断するときにはいつも、判断する心と判断が関わる諸項がある(2) 心を判断の「主…

力が欲しいか!!

タイトルの「力が欲しいか!!」は皆川亮二作の漫画「ARMS」に出てくる破壊の王ジャバウォックの名セリフだ。最近、私も力が欲しいよジャバウォック~とつくづく思ってしまう。この漫画で言うところの力とは破壊の力のことだが、私の生活にそんな物騒なもの…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(14)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。今日の部分はよく分かりませんでしたが、理解したかもしれないところまで書きます。 P154、7行~P155、7行 判断を「心が、命題に含まれる対象すべてに対して別々に関わる関係」と…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(13)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P154、4行~6行 この理論は否定されないまでも、可能な限り避けたい。 <読書メモ> この理論とは、「オセロの前に、オセロの心と独立してデズデモナのありもしない不倫の愛を示…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(12)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P153、3行~14行 関係が成立するのは二つの項の間だけではなく、三つの項や四つの項、あるいはそれ以上の項を必要とするものもある。例えば「間にある」という関係においては、三…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(11)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P152、7行~P153、2行 例をあげる。オセロは、「デズデモナはキャシオを愛している」という間違いを信じている。この信念はデスデモナのキャシオに対する「愛」という実際には存…

オセロー シェイクスピア著 (読書感想文)

ラッセルの哲学入門(参考2)の12章「真と偽」の中で、シェイクスピアのオセローが例として挙げられていた。そこでオセローを読んでみた。 本書はページ数が二百ページちょっとと少なく、文字が大きい。そして戯曲なので、ページに文字がぎっしり詰まって…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(10)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P152、1行~7行 真理の理論(真理が成立する条件)は以下の三つだ。(1) 真理には虚偽がある(2) 真理は信念の性質である(3) 真理は信念とその外部のものとの関係に完全に…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(9)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P151、10行~16行 以上二つの理由から、斉合性は既に知られた真理のテストとしては使えるが、真理の意味を与えるものではないということが分かった。 こうして私たちは「真理の…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(8)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。何度も読みましたが、理解できた気がしないですね。できるだけ素直に読もうと思います。 P150、15行~P151、1行 斉合性による真理の定義のもう一つの反論として、「斉合性」の意味…

ルサンチマン刺激話法

ルサンチマンとは、主に弱者が強者に持つ「憤り・怨恨・憎悪・非難」の感情であり、それは弱者の強者に対する無力感が元になっている。 今回は、自分の中のルサンチマンを刺激される話法に関する話だ。 例えば、誰かの話を聞く時、話し手が第三者を評して「…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(7)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P150、1行~14行 しかし「真理は斉合性(coherence)にある」という定義には二つの難点(反論)がある。 一つ目は「斉合的な信念群は一つしか存在しないという理由はない」という…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(6)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P149、6行~16行 この三番目の要請(真偽は信念の性質であるものの、信念とそれ以外のものとの関係に依存している)から、「信念と事実の間の、何らかの形式における対応から真理…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(5)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P148、11行~P149、5行(3) いま述べたこと(信念が存在しなければ真偽は存在しない)とは反対に、信念の真偽は信念そのものの外にあるものに依存する。 「チャールズ一世は断…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(4)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P148、4行~10行(2) 信念が存在しなければ虚偽は存在しない。真は偽と相関的だとすると、虚偽が存在しなければ真も存在しない。 ただ物質(事象)だけからなる世界には真偽は…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(3)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P146、13行~P148、3行 真理の本性を発見するための論点、(言い換えると)いかなる真理の理論も満たさなければならない要請が三点ある。 (1) 偽を認める理論でなくてはならな…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(2)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P146、7行~P147、12行 しかし真理の知識には二極性があり、(私たちは)真であることだけではなく偽であることも(それを真だと)信じることができる。 また、多くの主題につい…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(1)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモを始めます。 P146、1行~6行 真理の知識には誤謬がある。しかし、ものを扱う場合はそれを知っているか知らないかの違いはあっても誤謬という心理状態は存在しない。面識による知識に限定すれ…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(10)、11章完了

ラッセルの哲学入門(参考1)11章の、抜粋と読書メモの続きです。11章は今回で完了です。 P144、15行~P145、9行 命題は真ではないものの、ある程度自明性を持つ場合もある。だからといって自明性と真理は関係ないとする必要はない。信念が衝突した場合、…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(9)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章の、抜粋と読書メモの続きです。 P143、10行~P144、4行 記憶は間違っていることもある。記憶の対象が間違って信じていることとは異なる場合だ。これらは関連しているが異なっている。 例えばジョージ四世は自身で何度もワ…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(8)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章の、抜粋と読書メモの続きです。 P142、7行~P143、9行 記憶は問題を生じさせる。記憶は間違いやすいことから直観的判断全般の信頼性が疑わしくなるからだ。まずは間違いやすい領域から考えて行こう。記憶の信頼性は経験の…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(7)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章の、抜粋と読書メモの続きです。抜粋の()は私が補足しました。 P141、9行~P142、6行 直観的判断の一種に記憶の判断がある。(本段落では記憶はイメージではないことを説明する)。 「記憶は記憶の対象のイメージをともな…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(6)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章の、抜粋と読書メモの続きです。 P140、13行~P141、8行 最終的に融合するかもしれないが、自明な知覚の真理には二種類ある。 一つ目は、センスデータを分析せず、それが存在することを主張すること。厳密には「これがある…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(5)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章の、抜粋と読書メモの続きです。 P140、2行~12行 感覚から得られるものも自明な真理の一種だ。これを「知覚の真理」と呼び、その判断を「知覚判断」と呼ぶことにする。 しかし(ただし)、この場合には自明な真理の正確な…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(4)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章に、抜粋と読書メモの続きです。 P139、7行~P140、1行 どの一般的原理でも、原理よりも個別事例の方が明証的である。「いかなるものも、ある性質を持つと同時に持たないことはありえない」とする矛盾律は意味が理解される…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(3)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章、抜粋と読書メモの続きです。 P139、5行~6行 倫理学の原理にも自明なものがある。「私たちは善を追求すべきだ」がその一例だ。<読書メモ> うーん、この命題は自明なのか?善であるべきだ、ではなく追及すべきだ、とある…