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哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(10)

 ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。

 

P152、1行~7行
 真理の理論(真理が成立する条件)は以下の三つだ。
(1) 真理には虚偽がある
(2) 真理は信念の性質である
(3) 真理は信念とその外部のものとの関係に完全に依存する
 面識は心と単一の対象との関係であるため、虚偽は含まれない。しかし、真理は心と単一の対象との関係ではないため、虚偽が許容される。そうでなければ信じたことがすべて真となってしまうからだ。

 

<読書メモ>
 この部分はこれまでの本章の記載のまとめをして頂いている。ラッセル先生は親切だ。そして、6~7行の一文は英文(参考2)には無く、翻訳の高村先生が追加された部分だと思われる。つまり高村先生はラッセル先生に輪をかけて親切だ。

 

参考1 哲学入門 バートランド・ラッセル著、高村夏輝訳、ちくま学芸文庫、2018年、第二十刷
参考2 http://www.gutenberg.org/files/5827/5827-h/5827-h.htm