作文練習

何か書くと楽しい、かもしれない。

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

死に至る病を読む(11)

忙しさにかまけてうっかり絶望するのを忘れていました。凡人である私は絶望に気付かないゼロ段階の絶望にいるので、しっかり勉強して絶望に気付いて自分自身でありたくない第一段階の絶望を目指したいと思います。ということで岩波文庫の死に至る病(参考1…

死に至る病を読む(10)

キェルケゴールの死に至る病の第一章の4頁だけを英文の助けを借りて読むシリーズです。翻訳の斎藤先生、なんでこれが分かるのですか?本当は難しいです私には。とにかくやってみます。 まずは岩波の斎藤先生の訳から。「だからもし絶望状態にある人間が、自…

死に至る病を読む(9)

キェルケゴールの死に至る病の1章の4頁を英文(参考2)の助けを借りながら読むシリーズです。 「それ故にまた絶望のこの第二の形態(絶望して自己自身であろうと欲する形態)は単に絶望の一種特別なものにすぎないものなのでは断じてなく、むしろその逆に…

死に至る病を読む(8)

みんなー!絶望してるかーーい! というわけで今回も絶望おじさんことキェルケゴールにいろいろと教わりたいと思います。岩波訳がいかに素晴らしいか、どういう風に素晴らしいのかも英文(参考2)から時々見えるようになってきました。今回もネット翻訳とネ…

人生がときめく片づけの魔法 近藤麻理恵著(読書感想文)

本書で大事なことは、物を残すか捨てるかを決めるためには手で直接触わって判断せよということだけだ。文章は易しく、あっという間に読める。読めるのだが。 いかにもインスタ映えしそうなタイトルと、読み易い文章に騙されてはいけない。 片づける時その手…

死に至る病を読む(7)

キェルケゴールの死に至る病の第一章を4ページだけ読むシリーズです。いよいよ絶望おじさんことキェルケゴールが絶望を語り始めます。 当ブログ記事「死に至る病を読む」の1~6では自己は自己自身に関係するものだという事が書かれてきました。ここからは…

死に至る病を読む(6)

キェルケゴールの死に至る病の第一章を4ページだけ読むシリーズです。今回も飽きずに岩波文庫(参考1)を理解するため英文(参考2)を参考に読んでいきたいと思います。 拙訳はもう何が何だか分かりませんが、少なくとも一回は直訳してみないと私の理解が…

秋の日

磧(かわら)づたいの 竝樹(なみき)の 蔭(かげ)に 秋は 美し 女の 瞼(まぶた) これは私がそらんじることのできる数少ない詩のひとつ、中原中也、在りし日の歌の「秋の日」の冒頭だ。この詩には何度口ずさんでも飽きないメロディがある。 繰り返して覚…

お喋りは快感だ

喋ることは快感だと昔誰かが言っていました。その通りだと思います。自分が喋る時も、人のお喋りを聞く時も、常にそこには楽しさがあることを感じていたいのです。無口な人でさえ頭の中はお喋りだったりするのではないでしょうか。気難しい人は気難しく、恥…

死に至る病を読む(5)

キェルケゴールの死に至る病の第一章を4ページだけ読むシリーズです。超遅読です。今回も岩波文庫(参考1)を理解するため英文(参考2)を参考に読んでいきたいと思います。 「さて自己自身に関係するところの関係が他者によって措定されたものである場合…

死に至る病を読む(4)

キェルケゴールの死に至る病の4頁だけを読むシリーズです。 今回も岩波文庫の文章を示し、これに対応する英文をネットで調べて意味を考えたいと思います。なお、英文(参考2)のリンクが上手く開きませんが、Google検索にコピペして開くとpdfが開くよう…

死に至る病を読む(3)

死に至る病の第一章の最初の4頁を読むシリーズです。難しいですがネットで拾った英文(参考2)とネット翻訳の助けを借りながら言葉の意味を限定していくと、初読の印象ほどは難解ではありませんでした。専門家から見ると間違いだらけかもしれませんが、と…

死に至る病を読む(2)

「人間は有限性と無限性との、時間的なるものと永遠的なものとの、自由と必然との、綜合である。要するに人間とは綜合である。綜合とは二つのものの間の関係である。しかしこう考えただけでは、人間はいまだなんらの自己でもない。」(参考1、P22から引用)…

死に至る病を読む(1)

キェルケゴールの死に至る病を読みたいかー!おーっ! ということで1章の4頁(参考1,P22~25)だけになりますが、多分一番難しいところですので頑張って読んでみようと思います。 岩波文庫「死に至る病」P22から引用 「人間とは精神である。精神とは何で…

お婆さんの合掌の形

お婆さんの合掌の形が好きだ。 節くれ立った指と手の甲。指先と指先は少しずれ、手のひらの間に隙間がある合掌。小さく曲がった背中と一心不乱な祈り。 その形はとても良い。

絶望の三段階、キェルケゴール

絶望おじさんことキェルケゴールは、絶望には三段階あると言う。 一、絶望に気付かない絶望 二、絶望に気付いて自己自身であろうとしない絶望 三、絶望に気付いて自己自身であろうとする絶望 何だこれ。でも結構使える概念だ。三は自己自身になろうとするか…

千と千尋の神隠しのカオナシと欲望

ジブリ映画「千と千尋の神隠し」に出てくるカオナシは欲望のよい例えとなる。 カオナシは白いお面と黒い布をまとった姿で登場する。主人公の女の子の千(せん)は、ぼんやり外に立っていたカオナシを湯屋の中に呼び入れる。ところがカオナシは偽物の黄金の粒…

漫画解説を夢見て

漫画を成立させているのは絵とストーリーだ。しかしもう一つ、極めて重要なものがある。それは見せ方である。昔コミケに行った時、出店している素人、といってもセミプロだが、彼等の描く一枚絵の上手さと、上手い人の数の多さには心底驚いた。 しかし製本し…