作文練習

何か書くと楽しい、かもしれない。

死に至る病(キェルケゴール著)

Index: 死に至る病を読む

本ブログ内のリンクです。 絶望の三段階、キェルケゴール 死に至る病を読む(1) 死に至る病を読む(2) 死に至る病を読む(3) 死に至る病を読む(4) 死に至る病を読む(5) 死に至る病を読む(6) 死に至る病を読む(7) 死に至る病を読む(8) …

死に至る病を読む(12)、完結

ついにこの時が来ました。死に至る病の第一章の四頁だけを読むシリーズの最終回です。これまでは、行くも地獄、帰るも地獄の絶望状態を説明してきました。しかし今回、たった一つだけ絶望を根絶やしにできる方法があるとキェルケゴールは言います。 まずは岩…

死に至る病を読む(11その2)、カオナシ

2021年4月30日の当ブログ記事「死に至る病を読む(11)」で無限に自己を反省する例として割れたお皿の話を書きました。今回は、その時の記事に書ききれずに割愛したカオナシの例を書きたいと思います。 まずは岩波訳のおさらいから。 「絶望における分裂関…

死に至る病を読む(11)

忙しさにかまけてうっかり絶望するのを忘れていました。凡人である私は絶望に気付かないゼロ段階の絶望にいるので、しっかり勉強して絶望に気付いて自分自身でありたくない第一段階の絶望を目指したいと思います。ということで岩波文庫の死に至る病(参考1…

死に至る病を読む(10)

キェルケゴールの死に至る病の第一章の4頁だけを英文の助けを借りて読むシリーズです。翻訳の斎藤先生、なんでこれが分かるのですか?本当は難しいです私には。とにかくやってみます。 まずは岩波の斎藤先生の訳から。「だからもし絶望状態にある人間が、自…

死に至る病を読む(9)

キェルケゴールの死に至る病の1章の4頁を英文(参考2)の助けを借りながら読むシリーズです。 「それ故にまた絶望のこの第二の形態(絶望して自己自身であろうと欲する形態)は単に絶望の一種特別なものにすぎないものなのでは断じてなく、むしろその逆に…

死に至る病を読む(8)

みんなー!絶望してるかーーい! というわけで今回も絶望おじさんことキェルケゴールにいろいろと教わりたいと思います。岩波訳がいかに素晴らしいか、どういう風に素晴らしいのかも英文(参考2)から時々見えるようになってきました。今回もネット翻訳とネ…

死に至る病を読む(7)

キェルケゴールの死に至る病の第一章を4ページだけ読むシリーズです。いよいよ絶望おじさんことキェルケゴールが絶望を語り始めます。 当ブログ記事「死に至る病を読む」の1~6では自己は自己自身に関係するものだという事が書かれてきました。ここからは…

死に至る病を読む(6)

キェルケゴールの死に至る病の第一章を4ページだけ読むシリーズです。今回も飽きずに岩波文庫(参考1)を理解するため英文(参考2)を参考に読んでいきたいと思います。 拙訳はもう何が何だか分かりませんが、少なくとも一回は直訳してみないと私の理解が…

死に至る病を読む(5)

キェルケゴールの死に至る病の第一章を4ページだけ読むシリーズです。超遅読です。今回も岩波文庫(参考1)を理解するため英文(参考2)を参考に読んでいきたいと思います。 「さて自己自身に関係するところの関係が他者によって措定されたものである場合…

死に至る病を読む(4)

キェルケゴールの死に至る病の4頁だけを読むシリーズです。 今回も岩波文庫の文章を示し、これに対応する英文をネットで調べて意味を考えたいと思います。なお、英文(参考2)のリンクが上手く開きませんが、Google検索にコピペして開くとpdfが開くよう…

死に至る病を読む(3)

死に至る病の第一章の最初の4頁を読むシリーズです。難しいですがネットで拾った英文(参考2)とネット翻訳の助けを借りながら言葉の意味を限定していくと、初読の印象ほどは難解ではありませんでした。専門家から見ると間違いだらけかもしれませんが、と…

死に至る病を読む(2)

「人間は有限性と無限性との、時間的なるものと永遠的なものとの、自由と必然との、綜合である。要するに人間とは綜合である。綜合とは二つのものの間の関係である。しかしこう考えただけでは、人間はいまだなんらの自己でもない。」(参考1、P22から引用)…

死に至る病を読む(1)

キェルケゴールの死に至る病を読みたいかー!おーっ! ということで1章の4頁(参考1,P22~25)だけになりますが、多分一番難しいところですので頑張って読んでみようと思います。 岩波文庫「死に至る病」P22から引用 「人間とは精神である。精神とは何で…

絶望の三段階、キェルケゴール

絶望おじさんことキェルケゴールは、絶望には三段階あると言う。 一、絶望に気付かない絶望 二、絶望に気付いて自己自身であろうとしない絶望 三、絶望に気付いて自己自身であろうとする絶望 何だこれ。でも結構使える概念だ。三は自己自身になろうとするか…