作文練習

何か書くと楽しい、かもしれない。

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(11)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P152、7行~P153、2行 例をあげる。オセロは、「デズデモナはキャシオを愛している」という間違いを信じている。この信念はデスデモナのキャシオに対する「愛」という実際には存…

オセロー シェイクスピア著 (読書感想文)

ラッセルの哲学入門(参考2)の12章「真と偽」の中で、シェイクスピアのオセローが例として挙げられていた。そこでオセローを読んでみた。 本書はページ数が二百ページちょっとと少なく、文字が大きい。そして戯曲なので、ページに文字がぎっしり詰まって…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(10)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P152、1行~7行 真理の理論(真理が成立する条件)は以下の三つだ。(1) 真理には虚偽がある(2) 真理は信念の性質である(3) 真理は信念とその外部のものとの関係に完全に…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(9)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P151、10行~16行 以上二つの理由から、斉合性は既に知られた真理のテストとしては使えるが、真理の意味を与えるものではないということが分かった。 こうして私たちは「真理の…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(8)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。何度も読みましたが、理解できた気がしないですね。できるだけ素直に読もうと思います。 P150、15行~P151、1行 斉合性による真理の定義のもう一つの反論として、「斉合性」の意味…

ルサンチマン刺激話法

ルサンチマンとは、主に弱者が強者に持つ「憤り・怨恨・憎悪・非難」の感情であり、それは弱者の強者に対する無力感が元になっている。 今回は、自分の中のルサンチマンを刺激される話法に関する話だ。 例えば、誰かの話を聞く時、話し手が第三者を評して「…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(7)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P150、1行~14行 しかし「真理は斉合性(coherence)にある」という定義には二つの難点(反論)がある。 一つ目は「斉合的な信念群は一つしか存在しないという理由はない」という…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(6)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P149、6行~16行 この三番目の要請(真偽は信念の性質であるものの、信念とそれ以外のものとの関係に依存している)から、「信念と事実の間の、何らかの形式における対応から真理…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(5)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P148、11行~P149、5行(3) いま述べたこと(信念が存在しなければ真偽は存在しない)とは反対に、信念の真偽は信念そのものの外にあるものに依存する。 「チャールズ一世は断…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(4)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P148、4行~10行(2) 信念が存在しなければ虚偽は存在しない。真は偽と相関的だとすると、虚偽が存在しなければ真も存在しない。 ただ物質(事象)だけからなる世界には真偽は…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(3)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P146、13行~P148、3行 真理の本性を発見するための論点、(言い換えると)いかなる真理の理論も満たさなければならない要請が三点ある。 (1) 偽を認める理論でなくてはならな…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(2)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。 P146、7行~P147、12行 しかし真理の知識には二極性があり、(私たちは)真であることだけではなく偽であることも(それを真だと)信じることができる。 また、多くの主題につい…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(1)

ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモを始めます。 P146、1行~6行 真理の知識には誤謬がある。しかし、ものを扱う場合はそれを知っているか知らないかの違いはあっても誤謬という心理状態は存在しない。面識による知識に限定すれ…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(10)、11章完了

ラッセルの哲学入門(参考1)11章の、抜粋と読書メモの続きです。11章は今回で完了です。 P144、15行~P145、9行 命題は真ではないものの、ある程度自明性を持つ場合もある。だからといって自明性と真理は関係ないとする必要はない。信念が衝突した場合、…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(9)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章の、抜粋と読書メモの続きです。 P143、10行~P144、4行 記憶は間違っていることもある。記憶の対象が間違って信じていることとは異なる場合だ。これらは関連しているが異なっている。 例えばジョージ四世は自身で何度もワ…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(8)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章の、抜粋と読書メモの続きです。 P142、7行~P143、9行 記憶は問題を生じさせる。記憶は間違いやすいことから直観的判断全般の信頼性が疑わしくなるからだ。まずは間違いやすい領域から考えて行こう。記憶の信頼性は経験の…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(7)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章の、抜粋と読書メモの続きです。抜粋の()は私が補足しました。 P141、9行~P142、6行 直観的判断の一種に記憶の判断がある。(本段落では記憶はイメージではないことを説明する)。 「記憶は記憶の対象のイメージをともな…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(6)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章の、抜粋と読書メモの続きです。 P140、13行~P141、8行 最終的に融合するかもしれないが、自明な知覚の真理には二種類ある。 一つ目は、センスデータを分析せず、それが存在することを主張すること。厳密には「これがある…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(5)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章の、抜粋と読書メモの続きです。 P140、2行~12行 感覚から得られるものも自明な真理の一種だ。これを「知覚の真理」と呼び、その判断を「知覚判断」と呼ぶことにする。 しかし(ただし)、この場合には自明な真理の正確な…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(4)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章に、抜粋と読書メモの続きです。 P139、7行~P140、1行 どの一般的原理でも、原理よりも個別事例の方が明証的である。「いかなるものも、ある性質を持つと同時に持たないことはありえない」とする矛盾律は意味が理解される…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(3)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章、抜粋と読書メモの続きです。 P139、5行~6行 倫理学の原理にも自明なものがある。「私たちは善を追求すべきだ」がその一例だ。<読書メモ> うーん、この命題は自明なのか?善であるべきだ、ではなく追及すべきだ、とある…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(2)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章の抜粋と読書メモの続きです。 P138、1行~P139、16行 しかし、一般的知識のうち証明不可能なものだけが自明なわけではない。論理的原理をいくつか認めれば、残りの論理的原理はそこから演繹できる。しかし、演繹される命…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)11章 メモ(1)

ラッセルの哲学入門(参考1)11章に入ります。抜粋と読書メモの続きです。英文(参考2)を参照して多少文章を変えている部分もあります。 P137、1行~10行 私たちが信じることはどれも証明可能で蓋然性が高く、根拠を示せないことは不合理だと思う人は多い…