作文練習

何か書くと楽しい、かもしれない。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

怖い話が大好きなのです (幽霊は形式)

死後の魂は認識できないので形而上のことである。 認識できないものを扱うには形式が必要だ。お墓を立てたり供養したりするのも死後の魂に関する形式だ。お墓や供養という形式には実体がある。しかし、形式に実体を与えるのはいつでも人間であり、そして死後…

ある種の優しさについて

結婚する前に、「配偶者に言えないもしもの事が起きるかもしれないので、少し自由になるお金を持っておいた方がよい」と考えたり言われたりした人は、少なからずいると思う。私も若い頃はそんなものかなと思っていたが、実際はそんな「もしも」は来ない。そ…

物語を面白くする三つの要素

面白い物語には暴力、エロティシズム、神秘の三つの要素が程良く見え隠れする。暴力は死を象徴し、エロティシズムは命を象徴し、神秘は死と命を統べる何かを象徴する。 三つのうち一つだけでも強く打ち出せば、物語は刺激的になる。しかし、それだけしか無い…

最近のテレビを見ていて

最近のテレビの戦争特集は、誰も彼もが実は戦争に反対していた立派な人だったという話が多くて何だか怖い。 近代以降においてはどんな戦争も一定割合の民衆の同意が無ければ始まることはない。過去、マスメディアはどうやって民衆の危機感をあおり、罪悪感を…

【漫画感想文】 ピンポン 松本大洋作

松本大洋の漫画「ピンポン」(参考1)は映画化やアニメ化もされた評価の高い作品だ。しかし評論の殆どがストーリーとキャラクターの魅力の説明に終始していることは残念でならない。勿論そこも素晴らしいのだが、私が目を奪われたのは絵だ。そこで今回は絵…

快と不快が基準になっている人達

快と不快が絶対的に自分自身の基準となっている人達がいる。不快感を覚えたとたんにそれまでの言葉を反故にする人達だ。自分の感覚は信じるが、言葉を信じていない人達だとも言える。そういう人達は一見して分かり難い。しかし今後どんどん増えていくだろう…