作文練習

何か書くと楽しい、かもしれない。

2021-01-01から1年間の記事一覧

【読書感想文】 人間的、あまりに人間的Ⅰ

ニーチェの「人間的、あまりに人間的Ⅰ」(参考1)はアフォリズム集(短文を集めたもの)なのでランダムに読んでいるところだ。今回は二二九(P250 )の感想文を書いた。 以下、引用。 束縛された精神はそれらが正しい、という。 第一に、永続する事柄はすべ…

体の不調と認識の歪み

認識の歪が体の不調を招くこともある。 必ずしも自分と誰かのトラブルではなくても、自分が所属する集団の中の諍いに巻き込まれるとストレスを感じる。簡単には解決しない諍いは大抵の場合、大義と偏狭が同時にあるので厄介だ。 こうしたトラブル自体はよく…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)15章 メモ(9)完了

ラッセルの哲学入門(参考1)15章「哲学の価値」の、抜粋と読書メモです。今回で全章が完了します。 P194、14行~P195、15行 哲学的観想の自由と公平さを身に着けた心は、それと同じ自由と公平さを行為と感情の世界でもある程度持ち続け、自分の目的と欲望…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)15章 メモ(8)

ラッセルの哲学入門(参考1)15章「哲学の価値」の、抜粋と読書メモです。 P194、1行~13行 真の哲学的観想は、自我ではないものが拡大するとき満足を覚える。観想の対象と主体を強めるものに喜びを見出す。 個人的・主観的・私的なもの・習慣・自己利益・…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)15章 メモ(7)

ラッセルの哲学入門(参考1)15章「哲学の価値」の、抜粋と読書メモです。 P193、3行~16行 知識は自我と自我ならざるものとの統一だが、一方が他を支配すると上手く行かない。つまり自分の中にあるものに宇宙を従わせようとすると知識は損なわれ、魂に偉…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)15章 メモ(6)

ラッセルの哲学入門(参考1)15章「哲学の価値」の、抜粋と読書メモです。 P192、2行~P193、2行 哲学的観想により見渡す範囲が最大に広がる時、宇宙は敵と味方に分けられることなく公平に見渡される。 哲学的観想が純粋であるなら、人間と宇宙が同じ種だ…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)15章 メモ(5)

ラッセルの哲学入門(参考1)15章「哲学の価値」の、抜粋と読書メモです。 P191、5行~P192、1行 哲学の重要な価値は他にもある。それは、哲学的観想の対象が持つ偉大さと、哲学的観想によって個人的な狭い目的から自由になることである。 本能的な人は利…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)15章 メモ(4)

ラッセルの哲学入門(参考1)15章「哲学の価値」の、抜粋と読書メモです。 P190、7行~P191、4行 哲学の価値はその不確実さに求めるべきだ。哲学的素養のない人は、習慣や常識から生まれる偏見にとらわれる。こういう人にとって世界は明確で有限だ。日常の…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)15章 メモ(3)

ラッセルの哲学入門(参考1)15章「哲学の価値」の、抜粋と読書メモです。 P189、14行~P190、6行 多くの哲学者は宗教的信念の正しさが厳密に証明し得ると想定している。この試みが正当かどうかを判定するには、知識の方法と限界に関して意見を持つ必要が…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)15章 メモ(2)

ラッセルの哲学入門(参考1)15章「哲学の価値」の、抜粋と読書メモです。 P187、14行~P189、13行 哲学は知識の獲得を第一の目的とする。哲学は、私たちの確信、偏見、信念を批判することで、一連の科学を体系化する知識を求めている。しかし哲学がそれに…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)15章 メモ(1)

ラッセルの哲学入門(参考1)15章「哲学の価値」の、抜粋と読書メモです。いよいよ最終章です。 P186、1行~P187、13行 これまでひととおり哲学的問題を見てきたが、本章では哲学の価値を考える。 多くの人が哲学を「些細な違いにこだわり、知り得ないこと…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)14章 メモ(10)完了

ラッセルの哲学入門(参考1)14章「哲学的知識の限界」の、抜粋と読書メモです。14章はこれで完了です。 P183、6行~P185、2行 哲学は知識を批判するが、その批判は制限されねばならない。完全な懐疑的態度で一切の知識から手を引いた状態から、知識を持…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)14章 メモ(9)

ラッセルの哲学入門(参考1)14章「哲学的知識の限界」の、抜粋と読書メモです。 P182、7行~P183、5行 前述のことが正しいなら、哲学的知識は本質的に科学的知識と同じだ。哲学にだけ開かれ、科学に開かれていない特別な知識は存在せず、哲学の成果は科学…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)14章 メモ(8)

ラッセルの哲学入門(参考1)14章「哲学的知識の限界」の、抜粋と読書メモです。多分、時間が経った後読み返すと意味がわからないことを書いているのだろうと思いつつ、書いています。 P181、16行~P182、6行 重力法則の原理は、帰納原理のような純粋にアプ…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)14章 メモ(7)

ラッセルの哲学入門(参考1)14章「哲学的知識の限界」の、抜粋と読書メモです。 P181、1行~P181、15行 空間と時間と同様のことが他の分野でも生じている。 アプリオリな原則を使って宇宙の在り方を指定する試みは破綻し、かつて可能性を狭める役割をして…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)14章 メモ(6)

ラッセルの哲学入門(参考1)14章「哲学的知識の限界」の、抜粋と読書メモです。 P179、14行~P180、16行 更に数学者は、論理が示す限り、それ以外の多くの空間形式が可能であることを明らかにした。 ユークリッド幾何学の公理のいくつかは必然だと私たちや…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)14章 メモ(5)

ラッセルの哲学入門(参考1)14章「哲学的知識の限界」の、抜粋と読書メモです。 P179、6行~13行 この矛盾を最初に強調したのはカントだ。カントは時間と空間は主観的なものにすぎないと演繹し、そう宣言した。そしてカントの後、多くの哲学者が空間と時間…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)14章 メモ(4)

ラッセルの哲学入門(参考1)14章「哲学的知識の限界」の、抜粋と読書メモです。 P177、10行~P178、2行 以上のことにより、ヘーゲルの説である宇宙全体の調和的体系は証明できない 。 そうなると、空間や時間や物質や悪が存在しないということも証明できな…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)14章 メモ(3)

ラッセルの哲学入門(参考1)14章「哲学的知識の限界」の、抜粋と読書メモです。 P176、10行~P177、9行 私たちはあるものを、仮に二、三の命題しか知らなかったとしても、あるいは理論的には命題を知らなくても、面識によって知ることが出来る。だから先の…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)14章 メモ(2)

ラッセルの哲学入門(参考1)14章「哲学的知識の限界」の、抜粋と読書メモです。 P175、4行~P176、10行 ヘーゲルの構想は崇高であり同意したいと思ってしまうものだが、正当化できない前提が多く含まれる。この体系は「不完全なものは自立できず、他のもの…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)14章 メモ(1)

ラッセルの哲学入門(参考1)14章「哲学的知識の限界」の、抜粋と読書メモをはじめます。 P172、1行~P173、2行 多くの哲学者が、形而上学的論証によって宇宙や宗教の真理や、物質が幻想にすぎないことや、絶対的な悪は存在しないことを証明したいと願って…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)13章 メモ(10)完了

ラッセルの哲学入門(参考1)13章「知識、誤謬、蓋然的な見解」の、抜粋と読書メモの続きです。13章はこれで完了です。 P171、6行~16行 同じことが哲学的仮説にも言える。単独では疑わしく思える蓋然的見解も、一群の蓋然的見解の秩序を整え、斉合性を備…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)13章 メモ(9)

ラッセルの哲学入門(参考1)13章「知識、誤謬、蓋然的な見解」の、抜粋と読書メモの続きです。 P169、7行~P171、6行 派生的知識のもととなる「前提」は、一定程度自明でなければならない。また、その前提とそこから推論される帰結との「つながり」も同様…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)13章 メモ(8)

ラッセルの哲学入門(参考1)13章「知識、誤謬、蓋然的な見解」の、抜粋と読書メモの続きです。 P168、12行~P169、6行 第二種の自明性は、複合物を知覚することではなく、はじめから判断に属する。この自明性は、最も高い段階に属するものから低いものま…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)13章 メモ(7)

ラッセルの哲学入門(参考1)13章「知識、誤謬、蓋然的な見解」の、抜粋と読書メモの続きです。 P168、1行~P168、11行 しかしこの種の自明性は、たとえ真理を保証しても判断が真であると確信させてはくれない。これはどんな判断についても言える。例えば「…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)13章 メモ(6)

ラッセルの哲学入門(参考1)13章「知識、誤謬、蓋然的な見解」の、抜粋と読書メモの続きです。 P166、15行~P167、16行 第11章の最後で自明性には真理の絶対的な保証を与えるものと部分的にしか保証しないものの二つがあるとした。いま我々はその区別が…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)13章 メモ(5)

ラッセルの哲学入門(参考1)13章「知識、誤謬、蓋然的な見解」の、抜粋と読書メモの続きです。 P165、7行~P166、13行 誤りえないという意味で、ある種の真理を自明なものとしてそれ以外のものから区別する可能性がある。前章では、「信念が真ならば、信念…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)13章 メモ(4)

ラッセルの哲学入門(参考1)13章「知識、誤謬、蓋然的な見解」の、抜粋と読書メモの続きです。 P164、16行~P165、6行 (ここまでは派生的知識について考察したの)だが、実は直観的知識の方が難問だ。派生的知識は直観的知識を頼りとして考察すればよいが…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)13章 メモ(3)

ラッセルの哲学入門(参考1)13章「知識、誤謬、蓋然的な見解」の、抜粋と読書メモの続きです。今回は長いです。夜更かししちゃいました。眠いです。私の文章も変です。 P162、14行~P164、15行 直接的知識を調べる前に派生的知識の定義について考察する。 …

哲学入門(バートランド・ラッセル著)13章 メモ(2)

ラッセルの哲学入門(参考1)13章「知識、誤謬、蓋然的な見解」の、抜粋と読書メモの続きです。 P162、2行~13行 (前述の「前提が真であっても間違った論証過程から導かれた結果は知識とはいえない」を受けて、)「知識とは真なる前提から妥当な論証過程を…