作文練習

何か書くと楽しい、かもしれない。

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

哲学入門(バートランド・ラッセル著)9章 メモ(2)

ラッセルの哲学入門(参考1)9章の抜粋と読書メモです。英文(参考2)も参考にしています。要約のつもりでしたが原文よりややこしくなってしまった所もあります。 P115、11行~イデアには後にいろいろな意味が付加されたので、本章では「イデア(idea)」を「…

先生達の授業を想像してみる

哲学の先生達の授業を想像してみる。 いつも苦虫を噛み潰したような顔のキェルケゴール先生の皮肉はいつも面白い。変人ショウペンハウエル先生は休講ばかりなので聴講できるのはレア。ニーチェ先生は身振り手振りも激しく汗だくでサービス精神満点。いつも正…

哲学入門(バートランド・ラッセル著)9章 メモ(1)

ラッセルの哲学入門(参考1)9章の要約とメモを始めます。()内の単語は英文(参考2)から拾いました。 <要約> P113、1~4行前章では、関係の存在の仕方は、物的対象や心やセンスデータの存在の仕方と異なるとした。本章では、関係の本性とは何か、関係…

人と自分を比べること

南直哉氏が言っておられたが、お金と名誉を手にした人が次に欲しいのは由緒正しき血筋であり、その次に欲しいのはその人の物語だそうだ。人間の欲はきりがない。 その欲はすべて、自分と他人を比べ自分が自分である根拠を欲するところから来ている。折角だっ…

怒りとギュゲスの指輪

プラトンの著書「国家」にギュゲスの指輪という寓話が出てくる(参考)。自分の姿を自在に消すことができる指輪があって、それを使うと誰にも知られずに悪事をはたらくことができるという話だ。こんなものを手にしたら私の本性が現れてしまう。想像するだけ…

怒りと悟性と私の本性

みんなマナーを守るべきだと思う時、「べき」とは私の頭の中にある正しさだ。多数の意見から組み立てた私の思考だ。アンガーマネジメントでも言われていることだが、私が怒りを感じるのは、そんなふうに私が他人に求めた「べき」が遮られた瞬間である。 恐ろ…

竹原ピストルさんのファンです

一度だけ、竹原ピストルさんのライブに行ったことがある。野狐禅を解散されてしばらく経っていたが、まだ紅白に出られる前だった。小さなライブハウスが開門し、入ってすぐの場所にご本人がフードをかぶって座っておられた。一目でわかったが、思ったより厳…

<あいだ>を開く レンマの地平 (読書感想文)

本書は有名な「AはAではない。それゆえにAはAである。」という般若の思想から展開された、「Aでもなく且つ非Aでもない」と「Aであり且つ非Aである」というレンマと呼ばれる論理を軸に話が進んでいく。理解が難しい。著者は二項対立の限界を示すと同時に、二…

言葉格差

コロナ禍という背景もあるけが、最近つくづく伝えるための言葉が大事になってきたと思う。直接会えない人が増えてきて、電話やメールやリモートとかチャットの頻度が増し、もし直接会えたとしてもマスクで口元を見ることが出来ない。 この様に対面で得られる…

時間を奪われると何かと大変になる話

無理難題を言われるといつも困ってしまう。だが、大抵の無理難題は、時間さえあれば何とかなりそうな事が多い。だから断り難い。断り難いから困るのである。 企業の品質不正に関する第三者委員会の報告書や研究本を読んでいると、不正な書き換えを行う動機と…

不合理な取引

人は不合理であると分かっていながら取引を持ち出すことがある。 一昔前であれば、生徒の喫煙を罰するなら教師も禁煙しろという類の話である。今だったら、学校への携帯電話の持ち込みを禁止するなら教師も携帯電話を持ってくるな、という形に変わっているか…

怖い話が大好きなのです (主役は弱者)

キリスト教は弱き者こそ善であると説いた。ニーチェはそれを道徳上の奴隷一揆(参考1)だと表現したが、弱者から強者への転換は、なにもキリスト教の専売特許ではない。怪談もその多くが弱者から強者への転換により語られる。境界、辺境に住むマイノリティ…

対人関係におけるストーリー化の誘惑

知的作業の多くは選択とストーリー作りだと言われる。ストーリー作りには想像や予想も必要だが、その場合必ず事実と自分の考えを区別しなければならない。 ストーリーは物事を理解するために極めて重要である。同時にストーリー化したいという欲望も非常に強…

怖い話が大好きなのです (自分に関する話)

私は怖い話が好きだ。怖い話の一つとして、自分についての認識が揺らぐというパターンの怪談(というか気持ち悪い話)がある。自分の小さい頃の記憶と親の記憶が全く食い違っているとか、付き合っている彼女が突然別人になるとか、そういったパターンの話だ…