作文練習

何か書くと楽しい、かもしれない。

竹原ピストルさんのファンです

 一度だけ、竹原ピストルさんのライブに行ったことがある。野狐禅を解散されてしばらく経っていたが、まだ紅白に出られる前だった。小さなライブハウスが開門し、入ってすぐの場所にご本人がフードをかぶって座っておられた。一目でわかったが、思ったより厳つい感じで声を掛けるのが憚られた。横目で見ながら、わあ本物だと感激したことを覚えている。


 席は前から二列目くらい。冬なのにギターを演奏する腕からものすごい量の汗が流れ落ちていた。聴いていて息をするのを忘れるくらいの歌だった。


 竹原ピストルさんは映画にも出られている。私は演技については良く分からないが、彼が出てくると必ず見入ってしまう。暖かさと優しさと、それだけじゃない何かを感じるのだ。言葉は適切ではないかもしれないが、何というか純粋な暴力性みたいなものだ。それが画面に緊張感を生む。悪の演出のために暴力性を纏う役者さんは多いが、悪ではない暴力性を感じさせる人は少ない。ファンの欲目かもしれないが、なかなかこういう役者の人はいない様に思う。