怖い話が大好きなのです (幽霊は形式)
死後の魂は認識できないので形而上のことである。
認識できないものを扱うには形式が必要だ。お墓を立てたり供養したりするのも死後の魂に関する形式だ。お墓や供養という形式には実体がある。しかし、形式に実体を与えるのはいつでも人間であり、そして死後の魂という形而上的な対象にはどこまでいっても実体はない。
幽霊も死後の魂の形式だ。どんなに不思議なことが起きても、それが死後の魂の実体を示すことはない。
頭ではそう理解しているのだが、それでもやっぱり怖い話が大好きなのです。私の業は深いのだろう。