作文練習

何か書くと楽しい、かもしれない。

怖い話が大好きなのです (死ぬのが怖い)

恐怖映画とか心霊動画とか怪談とかを、あり得ないよな、と突っ込みを入れながら見たり聞いたりするのが好きだ。怪談はノスタルジーであり、疲れた時に口にしたくなるチョコレートに似ている。

 

私には霊感も無いだろうし、今後も幽霊を見ることはないだろう。これを言ったら怒られたことが何度かあるので実生活では注意しているが、そもそも信じていない。だけど夢枕に立ってお別れを告げる肉親の話や亡くなった親しい人が助けてくれた話を否定する程にリアリストでもない。

 

どっちやねん。私は矛盾している。

 

矛盾を抱えているということはどこかに誤魔化しがある。絶望おじさんことキェルケゴールを読むまで私は自分自身に対して何かを誤魔化していることに気付かなかった。迂闊なことだ。

 

おそらく私は死ぬのがとても怖いのだろう。もしも死後も魂の継続があるなら、死の恐怖は半減すると期待している。幽霊が魂の継続の現れであったなら、本物の幽霊を一度でも見ることができたなら、私はとても安心するのかもしれない。

 

気付いてしまえばけっこう切実だ。心底信じることはできないし、かといって関心を断ち切ることもできない。誤魔化しに気付いても、そこから逃れることはまた別の話なのだ。