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哲学入門(バートランド・ラッセル著)12章 メモ(16)

 ラッセルの哲学入門(参考1)12章「真と偽」の、抜粋と読書メモの続きです。

 

P156、9行~P157、1行
 関係は主体と対象を一つの複合的な全体に縫い合わせる。各項は複合的なこともあり単純なこともあるが、全体は必ず複合的である。複数の項からなる一つの複合体がある場合、それら構成要素を一つにしている関係がある。

 

<読書メモ>
 ここは今までのおさらいと言う感じだ。注釈41(参考1、P216~P217)ではもう一つおまけのラッセル豆知識が紹介されている。
 抜粋:「SVO的な文章は、主語と述語(目的語)をつなぐ関係が明確だ。しかし、SVC的な文章は主語と補語であり、ラッセルは主語と述語の関係は、関係付ける関係(主語にその要素が含まれる)という特殊な関係としている。後にラッセルはこれを一項関係、即ち一つの項しか持たない関係と呼んでさえいる。」
 例外になりそうな部分もしっかり拾って考えるんですなあ、哲学者って。

 

参考1 哲学入門 バートランド・ラッセル著、高村夏輝訳、ちくま学芸文庫、2018年、第二十刷
参考2 http://www.gutenberg.org/files/5827/5827-h/5827-h.htm